東南アジアでもLPWAの主導権を握る競争が活発に -アジア-

LPWAのどの通信方式が主導権を握るのか世界的に注目されていますが、東南アジアでもその動きが活発になっていて、ここ1~2年が勝負の年になると考えられています。 LoRa Alliance アジアに拠点を構えてはいませんが、各国の大手通信事業者がLoRaの利用を発表しています。例えば、CAT Telecom (Thailand), Telekom Malaysia などです。 免許不要な通信帯域でかつオープンな仕様のため、事業への参入が容易なところが魅力です。 Sigfox シンガポールに拠点を構え、同国内にネットワーク網の構築を行っています 免許不要な通信帯域を使っていますが、オープンな通信方式ではないためベンダーにロックインされる事を懸念している企業も見られます。 NB-IoT まだこれからのサービスですが、サービスの開始に向けて予想以上の速さで開発を進めています。 既存の顧客基板を考えると、最も有力なサービスでしょう。 ただ、通信の免許が必要なため、新規に参入することは困難です。 LPWAの主導権を握るには、無線通信方式の技術的な優位性だけではなく、どんなサービスを提供できるのかが重要になるでしょう。 参考記事: http://iotbusiness-platform.com/blog/lpwa-networks-iot-connectivity-gloves-off-fight-dominance/

IoT向けに920MHz帯を免許不要で解放する方向 – タイ –

バンコクポストによると、タイのNBTC(the National Broadcasting and Telecommunications Commission)はIoTプラットフォーム向けに920MHz帯の無線通信を免許不要で利用できるようにする方向で検討しており、2017年6月に方針の発表を予定しているとの事です。 世界的な広がりを見せているLPWAの”LoRa”や”sigfox”をはじめ、ヨーロッパで実績のあるエネルギーハーベスティング無線技術”EnOcean”や日本のスマートメーターで使われている”Wi-SUN”も920MHz帯を利用しており、920MHz帯の無線利用が可能になればタイでのIoTの広がりが加速することは間違いないでしょう。 また、日本で積極的に取り組みが進んでいる920MHz無線通信を使った製造業向けIoTソリューションを、日系工場が多数稼動しているタイでそのまま利用できるため、製造業のIoT化も進むと思われます。 参考記事: http://www.bangkokpost.com/tech/local-news/1230080/unlicensed-iot-platform-to-get-spectrum